- 作者:BUTAPENN 様
- 掲載サイト:ABOUNDING GRACE / 小説家になろう
航宙管制官をしているユナにふりかかる災厄とは(サイトの紹介文より)
火星定期貨物シップの船長、性格の悪い俺様男のミカミだった。
宇宙に生きる男と、それを支える女性のスペース・ロマンス。
時は23世紀、漸く火星への入植が軌道に乗り始めた時代の物語です。SF要素とロマンス要素の絶妙なバランスの元、魅力溢れる登場人物達がこれでもか、と物語を盛り上げてくれます。
主人公の二人は勿論、キャプテン・ミカミの指揮する一癖も二癖もある部下達の存在感といったら、話を読み進めるほどに彼らが本当にどこかに生きているんじゃないか、と錯覚してしまいそうになるぐらいです。生命の危険と隣り合わせに宇宙を渡る彼らの格好良さたるや……!
ニヤニヤ、ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、させられた挙句に、クライマックスでは本気で泣いてしまいました。全編に散りばめられた諸々を、最後にぐぐぐっと纏め上げる手腕は、素晴らしいの一言です。