あわいを往く者

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頂き物 九十九の黎明 第十章~第十二章より

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 石燈さんからいただいた「九十九の黎明」のイラスト、四枚組の最後の一枚です。製本版第四巻より、物語のクライマックスを飾る〈対決〉を描き出してくださいました。左上から時計回りに、ヘレー、マンガス、ソリル、モウル、オーリ、そして正面にウネンという、映画のポスターみたいなすごく格好いいイラストです!!!ありがとうございます!!
  
 パッと見て、ウネンの主人公っぷりにニコニコしてしまいました。オーリみたいに剣はふるえないし、モウルのような魔術師でもないけれど、自分にできることを精一杯頑張ろうとしているのが伝わってくる、この配置。長い旅路の果て、明らかになった真実と正面から向き合った際の、彼女の心情が伝わってくるかのようです。
  
 でもって、背後に大きく描かれたヘレーの、この切なそうな表情!! 温和な顔立ちに影が差しているところが、もう間違いなくヘレーです。無精髭がまた彼の苦悩を引き立てて見えるの、ほんとすごい。
 対するマンガスの、いかにも、な佇まいも最高です。仮面の奥から覗く、暗い眼差し。手が口元など顔の表情を隠してしまっていることで、余計に底の知れない感じがします。滲み出る、得も言われぬ気味の悪さ、名状しがたい恐ろしさ……。
 ヘレーとマンガスが対になっているということが、本当にたまりませんね。本編既読の方なら、この二人の対比の絶妙さをわかっていただけるんじゃないでしょうか。
  
 ソリルがむちゃくちゃ美人なのも嬉しいです! 髪飾りがね!感無量ですね!!
 彼女が今に至るまでのちょっとしたエピソードを一つ、きちんと出力しておきたいと思っているんですが……いつになることやら……。どうか気長にお待ちいただければ……。
  
 そして、そして、〈対決〉に相応しくシリアスなオーリとモウル!
 普段にも増して険しい顔をしているオーリは言わずもがな、モウルの表情から胡散臭さが家出してしまっているところに、事態の並々ならぬ深刻さが窺えます。ていうか、二人ともすっごくカッコイイな!!!
  
 ところで、石燈さんは、このイラストにタイトルを入れたバージョンも作ってくださいました。
 そちらもむちゃくちゃ素敵なので、お披露目いたします。
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 ね、本当に映画のポスターみたいですよね!
 もしかしたら作者も知らないうちに映画化されていた……? されていた……のかも……うん、きっとそうだ……そうに違いない……(グルグル目
  
 この絵も、石燈さんのPixivで公開されていますので、リンクしておきますね。
 石燈さん、素敵なイラストをありがとうございました!

石燈 梓さんのサイトはこちら。
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