- 作者:文月 柊 様
- 掲載サイト:A-seat R18
- 備考:一部性描写あり
彼女を初めて見た時、自分のものにしたいと思わざるを得なかった。(サイトの紹介文より)
十六歳の誕生日を迎える[優花]を、十年間待ち続けた[雅臣]。それが愛なのか、戯れなのか。気付くまでには、更に時間が必要だった
流れるような文章が描き出す、美しくて、官能的で、それでいて眩暈がするほどに澄みきった空気が素敵です。
十九歳も年下の優花ちゃんをこれでもかと翻弄する雅臣氏が、その実、逆に彼女に心乱されているさまが、たまりません。これぞ歳の差恋愛の醍醐味、と、一人にやにやしどおしでした。
互いに寄り添ったかと思えば、また離れ、そうやって少しずつ心を重ねていく二人に、訪れる試練の数々。まるで映画を見ているかのようなドラマティックな展開に、何度も感嘆の溜め息が漏れました。