あわいを往く者

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うつしゆめ

電子書籍『うつしゆめ』表紙
 
価格:¥400+税
著者:那識あきら
表紙:篁ふみ
発行:パブリッシングリンク

あらすじ

楢坂高校を卒業して3年半。柏木陸は関西随一の国立大生という肩書きと、人から羨望されるほどの美しい外見を利用して、刹那的な生活を送っていた。ただ、彼は常にどこか冷めていて、他人とは一線を引いた付き合いをしている。四回生となったある夏の日、陸は一人雨の中、愛車を走らせていたが、道に迷った上に、カーナビが故障。仕方なく山中で見つけた洋館を訪れると、そこには陸と同年代の美しい女性がいた。常に他者との関係で主導権を握ってきた陸だったが、彼女の不思議な魅力に翻弄され、苛立ちつつもやがて…。陸の心を見透かし惑わす彼女はいったい何者なのか? 夏の陽炎のように美しくも儚い一夜の出会いを描いた、幻惑のラブストーリー。(出版社のページより)

作者より

創作小説サイト「あわいを往く者」に掲載していた「うつしゆめ」の加筆版です。

番外編「空夢」

物心ついた頃から、そこが彼女のポジションだった。
いつだって彼女は、傍観者にしかなりえなかった。

空漠たる宇宙《そら》の下、ガール・ミーツ・ボーイの物語。6,200字、書き下ろし。

後日譚「夢の続きは」

まだ昼過ぎだというのに、足元の草むらからは、ちりちりと虫の合唱が聞こえてくる。先月とは違って、すっかり秋らしくなった空気を、陸はゆっくりと胸に吸い込んだ。
そして全ての謎が明らかになる。「答え合わせ」を含む後日譚。8,500字、書き下ろし。

目次

序章 京の夢
第一章 現の夢
第二章 白日夢
第三章 夢は逆夢
第四章 夢のまた夢
第五章 胡蝶の夢
終章 現し夢
 
番外編 空 夢
後日譚 夢の続きは

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