あわいを往く者

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頂き物 紅玉摧かれ砂と為る ラグナ或いはウルス

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 綿野さんから「紅玉摧かれ砂と為る」のイラストをいただきました! うぉおありがとうございます!!
  
 このページタイトルが示すとおり、綿野さんはこの絵を、ラグナとウルスのどちらともつかないように描いてくださいました。小説本文を最後までお読みになった方には、そこに込められたものがお解りかと思います……。これがラグナにせよウルスにせよ、彼はここにただ一人で佇んでいるんですよ……風を身に受けながら……紅玉を胸に抱きながら……。
 あの紅玉を手にした瞬間から、彼ら二人がともに並び立つことはないのです。永遠に。
 見れば見るほど胸の奥に、こう、グワーッて込み上げてくるものがありますね……。
  
 しかも心憎いことに、顔の右側と左側とでは、若干違う表情になっているのです!
 静かな決意を秘めた顔。
 ただじっと悲しみを噛み締める顔。
 絵の左右を交互に隠すたびに、音もなく入れ替わる二つの表情。なんとドラマティックな!
 しかも、覆いを取り外してあらためて全体を見てもそこに一切の矛盾はなく、さきほどの二つの表情とは違う三つ目の顔がこちらを見返してくるという。すごい。なんだか魔法を見ているみたいです!
  
 ラグナとウルス、二人が紅玉に、その先にいる人物に向ける想いばかりか、互いに抱く複雑な感情が、怒涛のごとく胸に迫ってきます。
 綿野さん、素敵なイラストをありがとうございました!!

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