あわいを往く者

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頂き物 九十九の黎明 モウル、モウル&ウネン

 綿野さんが、またまた「九十九の黎明」のイラストを描いてくださいました! 前回に続いて、モウルの「光を映さない漆黒の髪」をどう表現するかというシリーズ第二弾&第三弾です!!ありがとうございます! 
 なんという幸せ。こういう髪の設定にして良かった……!←
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 まずは第二弾。モウルのくせに(?)むちゃくちゃイケメンです!!! いやまあ本文中にて何度か「モテる」的なこと言われているし顔立ちは悪くはないはずなんですが、あの「ほどほどにクレイジー(読者さん談)」な性格を思うと、つい「モウルのくせに」って言いたくなるじゃないですかw(ひどい
  
 輪郭のぼやけた髪が、周囲の光を吸い込んでいるように見えます。まるでその一筋一筋に夜闇をまとっているかのごとく。単なる黒色とは明らかに一線を画した異質な存在感……すごいです、カッコイイです……。ああ本当に、こういう髪の設定にして良かった……(二回目)
  
 綿野さん曰く、この絵は「周囲の視線がない時のモウル、みたいなイメージ」とのことで、その的確な認識に全わたしが大喜びしておりました。そうです、そうです、他人の目がある場所ではモウルは基本的にあのパーフェクトスマイル(と書いて「胡散臭い笑顔」と読む)を崩しませんからね。オーリやウネンといった身内相手でも、なかなかこういう油断した眼差しは見せてくれなさそうです。
 ――と頷いていたら。
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 目の色についてのリプライのやりとりを経て、炎を映して瞳が緑がかったモウルも描いてくださいまして!
  
 温かな灯りは暖炉でしょうか。モウルの視線の先には、きっとオーリとウネンがいるんでしょう。彼らが自分のほうを向いていないのをいいことに、場の心地よさを一人密かに堪能しているんですよ。
 そのうちに勘のいいオーリがふとモウルを振り返って、つられてウネンもそれに倣って、モウルが慌てて表情を取り繕うところまで幻視しました。
 オーリもウネンも特に気にした様子もなく再び暖炉のほうを向き、モウルはホッと息をつくわけなんですが、しかしすぐに「いやタイミング的に気づいていないはずないだろ、見て見ぬふりをしてるんじゃないか」と思い直し、その結果どういう顔をすればいいのかわからなくなって、二人の会話にしょーもない茶々を入れてしまって、双方から反撃されて「ぐぬぬ」ってなるんですよw(ひどい(二回目)
  
 そんなふうに際限なく空想を巡らせていたら、なんと、漆黒の髪チャレンジ第三弾をいただいてしまいました!!
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 題して『オーリほら見てリボンには光が反射してるのに』だそうです。光を映さない髪をリボンとの対比で描き出してくださいました!
  
 さ……最高~~~っ!!
 ウネン、真剣な顔で好奇心を全開にしています。可愛い。可愛い。
 髪の一束一束をじっくり観察しながらリボンを編み込んだんだろうなあ。ほどけないようにきちんとリボンを結んで、恐らくは黙って様子を見守っていたであろうオーリに、この成果?を「見て見て!」って報告するに至る、と。
(オーリは、「楽しそうで何よりだ」と思いながら、いつもと変わらず「うむ」と頷いているんでしょう。表情筋は仕事をしない)
  
 そして、そして、モウルのこの顔ですよ!! 「年長者としてウネンの知的好奇心に応えてやろうという気持ちはあったけどまさかここまで無駄に込み入ったことをされるとは思ってなかったし更にそれをオーリに見せびらかしだすって一体どういうこと」というこの表情!!!
 今更もう引っ込みがつかないし、文句を言うのも大人げなくて嫌だし、けれど目の前で「うむ」とか言ってる仏頂面の唐変木に対しては何か不満を表明したい、というフクザツな思いが余すところなく伝わってきました! どうしよう、楽しすぎる……!
  
 綿野さん、素敵なイラストをありがとうございました!!

綿野さんのサイトはこちら。
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